恥ずかしい話

小学校低学年のころの話。

友人と二人、学校からの帰り道だった。溝に『おかね』が落ちているのを見つけた。

私と友人は必死に手を伸ばしたが、金属製の網で封じられていたため、手は届かなかった。

私は友人に言った。「いい考えがある!ひみつへいきを使おう!」友人に何時にもう一度ここに集合しようと打ち合わせたあと、自宅まで約一キロメートル。家へと走って帰った。

次にその場所に集合したとき、私は『ひみつへいき』と呼ぶ、それを持っていた。これを使えば完璧だよと友人にそれを見せた。長くのびた『タコ糸』の先端に『磁石』がセロハンテープで止められていた。「すげえー完璧やん!」友人はさけんだ。私は勝利を確信していた。

友人に「これ読んだことある気がする」と言われてはっきり否定できなかったので、その日に起きたことを書くべきだと思った